胸やけとは?
「胸やけってどんな状態?」 このように疑問を持つ方がいるかもしれません。 胸やけとは「胸が焼けるようにひりひりする感じや痛み」や「胃酸が上がってくる」のような感覚がある場合をいいます。 胸やけは、胃酸を含む胃の内容物が食道内に逆流し、食道の粘膜を刺激した場合や炎症を起こした場合に生じるケースがあります。
胸やけの原因となる疾患
胸やけの原因となるおもな疾患は以下のとおりです。
胃食道逆流症
胃食道逆流症とは、胃酸の逆流によって胸やけが起きたり、むかつき感や慢性的な咳などの症状が起きたりする疾患です。 別名GREDと呼ばれ、日本人の15〜20%が罹患しているとされています。
食道がん
食道がんとは、食道の内面をおおっている粘膜の表面にできるがんです。初期段階では、症状が出ない場合が多いですが、進行すると体重減少や痛み、胸やけなどが起こります。
胃がん
胃がんとは、胃の壁の内側を覆う粘膜の細胞ががん細胞となり、無秩序に増加していくがんです。 初期段階では症状が出ない場合が多いものの、進行すると胃の痛みや不快感、胸やけや食欲不振などが起こります。
感染性胃腸炎
感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスに感染し、さまざまな胃腸の症状や全身症状をきたす疾患です。 おもに吐き気や嘔吐、下痢や胸やけなどが起こります。
胃・十二指腸潰瘍
胃・十二指腸潰瘍とは、胃液によって胃・十二指腸の組織が削ぎ落とされ、傷がつく疾患です。 胸やけや食欲不振、腹痛や吐き気が起こります。重症化すると、胃に穴が空いたり、出血したりします。
腸閉塞
腸閉塞とは、腸の動きが弱まり、腸管が詰まるなどして内容物が適切に肛門へ運ばれなくなる疾患です。 おもに吐き気や嘔吐、胸やけや膨張感などが起こります。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、腸の異常な運動により、胃もたれや腹部の不快感を発症させる疾患です。 ストレスや過度な緊張などが続くと起こるとされており、胸やけや食欲不振を引き起こす場合もあります。
胸やけの方が受けるべき検査
胸やけの場合は、まず胃カメラ検査を受けることをおすすめします。胃カメラでは食道や胃の状況がはっきりわかります。 他には、腹部エコーや血液検査など、必要に応じて検査することで胸やけの原因が特定できるでしょう。 医師の指示に従い、適切な検査を受けてください。
胸やけの治療方法
胸やけの治療法では、必要に応じて胃酸の分泌を抑える内服薬や胃酸を中和する制酸剤を服用してください。 また、食べ過ぎや飲み過ぎ、刺激物や脂肪の多い食事をしている場合はいずれも胸やけの原因になっている場合があります。そのため、それぞれを控えて起きましょう。 食事に関しては、揚げ物・チョコレート・バター・マヨネーズなどを控えることをおすすめします。また、タバコの習慣がある方も禁煙することをおすすめします。
胸やけでお困りの方は当院までご相談ください
胸やけが続くと、せっかくの食事が楽しめなくなり、日常生活に支障をきたしてしまいます。 一時的な症状であれば問題ありませんが、長期間続く場合は、なんらかの疾患にかかっている場合があります。 胸やけが続く場合は胃カメラを受け、原因を特定しましょう。胸やけは暴飲暴食やストレスなどが原因で起こる場合があります。薬の服用とともに、生活習慣に原因があると思われる方は改善を図りましょう。 胸やけの症状がで悩んでいたり、なかなか回復の兆しが見えない方は、当院までご相談ください。 胸やけにともなう食欲不振や胃の痛み、その他の症状がある場合も、遠慮なく医師へ申し出てください。その他、気になることや不安なことがあればお気軽にご相談いただき、少しずつ症状を改善していきましょう。